へっぽこ、ミニマル、DIY menu

カイロの砂鉄で磁気を見る

footfoot -
カイロの砂鉄で磁気を見る
コイルの磁気を可視化したいなと思いまして、カイロに入ってる砂鉄を簡単な磁気アナライザーにしてみました。

ただの砂鉄なのでアナライザーとは言わないか。ビジュアライザー?違うか

コイル(インダクタ)のインダクタンスの違いで磁力の強さがどうなるか体感的に知りたかったのと、コイルと交流で砂鉄がどう動くのか見たかったんです。

カイロから砂鉄を取り出す

砂鉄は砂場とかで磁石を引きずれば取れるけど、それも面倒なのでカイロ(ほっかいろ)から取りました。カイロは鉄が酸化する時にでる熱を利用してるらしく鉄粉が入ってます。

▼家にあったTOPVALUの貼るカイロ【ミニ】の中身。

ほっかいろの中身を取り出す。

▼磁石にもちゃんとくっつく。けど不純物が多そう。カイロの原材料を見ると「鉄粉バーミキュライト活性炭塩類」が入ってました。

カイロの中身は砂鉄入ってるので磁石にくっつく。

未使用のカイロは湿ってるので乾くまで放置して熱を冷まします。

 

▼乾いたら適当に80目の篩(ふるい)で細かい粒子を選別して、磁石に付いた砂鉄だけを採取。磁石に直接付けると取るのが大変なので袋に入れるとラク。

カイロの中身をふるいでこす。 磁石は袋越しに砂鉄を取ると簡単

 

▼とりあえずジップロック付きの透明のビニール袋に入れて使います。

瓶詰めの砂鉄。ネオジム磁石にがっつりついてトゲトゲに。 使うときはジップロックのビニール袋に入れる。

砂鉄はサビる

▼一日経つと黒かった砂鉄が酸化して茶色くなってた。赤錆になると磁石につきにくくなるらしいので、高温で焼いて錆止め(黒錆のコーティング)しとけば良かったかな。中華鍋の方法なので砂鉄でうまくいくかわからないけど・・

カイロの砂鉄が空気に触れると一日で赤さびに変化。

インダクタの磁力を見る

▼39mHのマイクロインダクタに5Vの直流電源を流して砂鉄を近ずけてみました。砂鉄が引きつけられて磁力線の流れも見えます。

直流を流したマイクロインダクタに砂鉄が反応。視力線が見える

でもインダクタンスが小さいインダクタ(470uFとか)に5Vの電源つなぐとすぐに焼けちゃって危険。あっちっち。

交流は簡単な555の発振器つくって試してたけど、低い周波数だと砂鉄がプルプル震えてた。可聴域程度の周波数だと動いてるかよくわからない。

いろんなインダクタで試したけどいまいち挙動が掴めないので、TDKの「インダクタの基礎知識②」を見たらコイルってそんなに単純じゃないんだね。エナメル線を巻いてるだけなのに。

電気だけならシミュレーター任せでなんとかなるけど磁気が絡んでくると難しいなぁ。

コメント

    コメントするⓘ HTML特殊文字は文字列で表示されます。