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可変インダクタを自作してみた

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可変インダクタを自作してみた
マイクロインダクタとトロイダルコア(フェライトコア)で可変インダクタを作ってみました。簡単に作れます。

可変インダクタは市販のものもあるけど種類が少なくて選べる値(ヘンリー、インダクタンス)も限られてるので、自作できれば電子工作の幅がも広がるかも。

自作可変インダクタの原理は市販の可変インダクタと同じで、磁束力の高いフェライトコアをくっつけたり離したりすることでインダクタンスを変化させてます。

使った材料と作り方

  • 39mHのマイクロインダクタ (直径4mmぐらい)
  • トロイダルコア (外径10mm 内径5mm 全長5mm)
  • セロハンテープとホットグルー

ポイントはマイクロインダクタとトロイダルコア(リング状のフェライトコア)を組み合わせてるところで、マイクロインダクタに口径が合ったトロイダルコアを入れると磁束力が高まってインダクタンスが上がります。

自作可変インダクタの材料。マイクロインダクタとトロイダルコイル

▼何もしないと39mH。トロイダルコアを入れて真ん中に合わせると75.9mH。2倍近くインダクタンスが上がりました。

マイクロインダクタのインダクタンスを測定 マイクロインダクタにトロイダルコイルを入れてインダクタンスを測定

▼可変インダクタにするにはトロイダルコアが影響しない位置までの土台が必要なので、セロテープを巻いてグルーガンで透明のグルーを注入。

可変インダクタの土台をグルーガンで作る

▼トロイダルコアを右にずらしていくとインダクタンスが小さくなって元の39mHになります。中途半端な位置にすると50mHぐらい。まぁ悪くない出来かな。

可変インダクタをマルチメーターで計測

わかりやすいように透明のセロテープ使ったけど、もっとしっかりした滑らない素材(収縮チューブとか)使ったほうがいいね。見た目的にも。

注意点

今回は39mHの大きいインダクタだから変化が2倍になったけど、値が小さいインダクタは変化も小さかったのであんまり使えないかも。

追記:どうやらインダクタの直径が合ってなかっただけのようです。トロイダルコアの穴の径とピッタリ合ってれば小さい値のインダクタでも2倍近くいきました。スカスカだと変化が小さくなるので合ったサイズを選んだほうがいいです。

あとトロイダルコアの厚さや長さでも値は変わると思うけど、手持ちのバリエーションがないのでよくわかりません。(´ω`;)

ちなみにマイクロインダクタを分解すると..

こんな感じになってました。39mHの銅線はかなり細い。芯にフェライトコアが入ってますね。

マイクロインダクタを分解した断面。

 

 

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